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Asteriskでひかり電話を使う(IP-PBXの導入)

前回は、外出先のiPhoneから、自宅(または職場)へVPN接続を行い、ひかり電話を利用しました。

3回目の今回は、ひかり電話の活用事例として、IP-PBXソフトウェアである”Asterisk”をサーバに導入し、ひかり電話対応ルーターのSIPサーバに接続します。
※VPN環境(VPNルーターまたはVPNサーバ)は、導入済みであることを前提とします。

ひかり電話対応ルータを使用すると、最大5台までSIP電話機(ソフトフォンを含む)を接続することができます。
アナログポートの2台と合わせると合計7台まで電話機を接続でき、電話番号は、マイナンバーを契約することで5個まで取得できます。今回は、もっと多くの電話を使用でき、柔軟な運用を行なえる”Asterisk”を導入します。

社員10名程度の会社(営業マン5名、事務員1名、技術者4名)を想定してみます。

営業マンは、全員スマートフォンを携帯しており、Asteriskに収容され内線番号が付与されているものとします。
技術者は、自分のパソコンにインストールしたソフトフォンを利用するものとします。(通話はヘッドセット)
事務員は、ちょっと高機能なSIP対応ビジネス電話を利用するものとします。

出先のiPhoneからは、VPNを使用してAsteriskサーバへ接続するようにします。(セキュリティ的にも安全です)
VPN接続を用いないで、Asteriskサーバをインターネット上に公開すると、下記の資料のような危険を伴いますので、お勧めできません。※Asteriskを社内からのみ利用するのであれば、VPN環境は必要ありません。

不適切な設定で Asteriskを利用した場合に発生し得る不正利用に関する注意喚起

asterisk 01 Asteriskでひかり電話を使う


Asteriskを導入した場合のメリツト

  • 代表番号にかかってきた通話を、営業マンのスマートフォンに内線転送できる。(社内・外出中問わず)
  • 外出先から、会社のひかり電話を使用して、通話することができる。(3G回線でVPN接続を利用する)
  • スマートフォンから社内への通話は、内線扱いとなるので電話代は無料となる。(パケット定額代のみ)
  • 固定(加入)電話宛なら電話代が91%OFFになり、電話代を劇的に節約することができる。

VPNサーバやAsteriskサーバを導入する費用は発生しますが、長期的には大幅なコストダウンになります。iPhoneからの発信は、ひかり電話での発信となり、着信時は、内線として転送も可能です。
個人使用のiPhoneやAndroidを採用した携帯端末では、携帯番号を相手先に知られることもなく、通話料金も会社負担になりますので、会社/従業員共にメリットがあります。

 

インストールの前準備

本サイトのインストール手順は、多少のアレンジはありますが、下記のサイトの手順に従い導入しています。
Asteriskのインストールの詳細は、 Asterisk – VOIP-Info.jp Wiki を参照ください。

最初に、asteriakのインストールに必要なコンパイル環境・カーネル開発環境をインストールします。

[root@ms02 ~]# yum -y install gcc gcc-c++ kernel-devel
[root@ms02 ~]# yum -y install ncurses-devel openssl-devel libxml2-devel subversion

ソースコードの格納先ディレクトリへ移動し、dahdi-linuxのソースファイルをダウンロードします。

[root@ms02 ~]# cd /usr/local/src
[root@ms02 src]# wget http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/dahdi-linux/dahdi-linux-2.6.0.tar.gz

ダウンロードした圧縮ファイルを展開します。

[root@ms02 src]# tar zxvf dahdi-linux-2.6.0.tar.gz

dahdi-linux-2.6.0 デイレクトリへ移動します。

[root@ms02 src]# cd dahdi-linux-2.6.0

makeコマンドでソースファイルをコンパイルし、make installコマンドでdahhi-linuxをインストールします。

[root@ms02 dahdi-linux-2.6.0]# make
[root@ms02 dahdi-linux-2.6.0]# make install

 

次に、dahdi-toolsをインストールします。
dahdi-toolsのソースファイルをダウンロードします。

[root@ms02 dahdi-linux-2.6.0]# cd ..
[root@ms02 src]# wget http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/dahdi-tools/dahdi-tools-2.6.0.tar.gz

ダウンロードした圧縮ファイルを展開します。

[root@ms02 src]# tar zxvf dahdi-tools-2.6.0.tar.gz

dahdi-tools-2.6.0 デイレクトリへ移動します。

[root@ms02 src]# cd dahdi-tools-2.6.0

configureでmakefileを作成し、makeコマンドでコンパイル後、make installコマンドでインストールします。

[root@ms02 dahdi-tools-2.6.0]# ./configure
[root@ms02 dahdi-tools-2.6.0]# make
[root@ms02 dahdi-tools-2.6.0]# make config

インストールに使用したソースファイルを削除しておきます。

[root@ms02 dahdi-tools-2.6.0]# cd ..
[root@ms02 src]# rm -f *.tar.gz
[root@ms02 src]# cd

 

dahdiの設定ファイルを修正します。
Digium社のハードウェアカードは未搭載なので、タイミング発生用のダミークロックのみを有効にします。

# Contains the list of modules to be loaded / unloaded by /etc/init.d/dahdi.
#
# NOTE:  Please add/edit /etc/modprobe.d/dahdi or /etc/modprobe.conf if you
#        would like to add any module parameters.
#
# Format of this file: list of modules, each in its own line.
# Anything after a '#' is ignore, likewise trailing and leading
# whitespaces and empty lines.

# Digium TE205P/TE207P/TE210P/TE212P: PCI dual-port T1/E1/J1
# Digium TE405P/TE407P/TE410P/TE412P: PCI quad-port T1/E1/J1
# Digium TE220: PCI-Express dual-port T1/E1/J1
# Digium TE420: PCI-Express quad-port T1/E1/J1
# wct4xxp

# Digium TE120P: PCI single-port T1/E1/J1
# Digium TE121: PCI-Express single-port T1/E1/J1
# Digium TE122: PCI single-port T1/E1/J1
# wcte12xp

# Digium T100P: PCI single-port T1
# Digium E100P: PCI single-port E1
# wct1xxp

# Digium TE110P: PCI single-port T1/E1/J1
# wcte11xp

# Digium TDM2400P/AEX2400: up to 24 analog ports
# Digium TDM800P/AEX800: up to 8 analog ports
# Digium TDM410P/AEX410: up to 4 analog ports
# wctdm24xxp

# X100P - Single port FXO interface
# X101P - Single port FXO interface
# wcfxo

# Digium TDM400P: up to 4 analog ports
# wctdm

# Digium B410P: 4 NT/TE BRI ports
# wcb4xxp

# Digium TC400B: G729 / G723 Transcoding Engine
# wctc4xxp

# Xorcom Astribank Devices
# xpp_usb

# DAHDI Dummy 追加
dahdi_dummy

 

Asteriskのグループ・ユーザーを登録します。

[root@ms02 ~]# groupadd -g 5060 asterisk
[root@ms02 ~]# useradd -g 5060 -u 5060 -d /var/lib/asterisk -s /sbin/nologin asterisk

/etc/udev/rules.d に dahdi.rules ファイルがインストールされているはずなので、名前を変更します。

[root@ms02 ~]# mv /etc/udev/rules.d/dahdi.rules /etc/udev/rules.d/99-dahdi.rules

 

DAHDIを起動します。

[root@ms02 ~]# /etc/init.d/dahdi start
Loading DAHDI hardware modules:
  dahdi_dummy:                                         	[  OK  ]

Running dahdi_cfg:                                   	[  OK  ]

オーナとグループがasteriskであることを確認しておきます。

[root@ms02 ~]# ll /dev/dahdi/
crw-rw---- 1 	asterisk asterisk 	196, 254  	2月 11 15:03 	channel
crw-rw---- 1 	asterisk asterisk 	196,   0  	2月 11 15:03 	ctl
crw-rw---- 1 	asterisk asterisk 	196, 255  	2月 11 15:03 	pseudo
crw-rw---- 1 	asterisk asterisk 	196, 253  	2月 11 15:03 	timer

 

Asteriskのインストール

ソースコードの格納先ディレクトリへ移動し、Asterisk 1.8.9.2のソースコードをダウンロードします。

[root@ms02 ~]# cd /usr/local/src
[root@ms02 ~]# wget http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/asterisk/releases/asterisk-1.8.9.2.tar.gz

ダウンロードした圧縮ファイルを展開します。

[root@ms02 ~]# tar zxvf asterisk-1.8.9.2.tar.gz

ソース格納先ディレクトリへ移動します。

[root@ms02 ~]# cd asterisk-1.8.9.2

configureでmakefileを作成し、makeコマンドでコンパイル後、make installコマンドでインストールします。

[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# ./configure
[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# make
[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# make install

サンプルファイルとコンフィグファイルをインストールします。

[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# make samples
[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# make config

 

Asteriskの日本語対応

日本語メッセージに対応するために、2個のソースファイルにパッチを当てます。
パッチを当てるファイルは、下記のファイルになります

  • app_voicemail.c – ボイスメールメニューの日本語音声ファイル対応
  • say.c        - 音声再生時の日本語音声ファイル対応

日本語パッチを適用するために、パッチファイルをダウンロードします。
まだ、1.8.9.2に対応したパッチが用意されていないので1.8.9.1のパッチファイルをダウンロードします。

[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# wget http://ftp.voip-info.jp/asterisk/patch/1.8.9.1/app_voicemail.c.101025-01.patch
[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# wget http://ftp.voip-info.jp/asterisk/patch/1.8.9.1/say.c.101025-01.patch

最初に、ボイスメールメニューの日本語音声ファイル対応パッチを適用します。

[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# patch -p0 < app_voicemail.c.101025-01.patch
patching file apps/app_voicemail.c
Hunk #1 succeeded at 6797 (offset 233 lines).
Hunk #2 succeeded at 6613 (offset 1 line).
Hunk #3 succeeded at 7555 (offset 269 lines).
Hunk #4 succeeded at 8094 (offset 27 lines).
Hunk #5 succeeded at 9107 (offset 269 lines).

次に、音声再生時の日本語音声ファイル対応パッチを適用します。

[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# patch -p0 < say.c.101025-01.patch
patching file main/say.c
Hunk #7 succeeded at 3297 (offset 8 lines).
Hunk #9 succeeded at 6280 (offset 10 lines).
Hunk #11 succeeded at 7356 (offset 10 lines).
Hunk #13 succeeded at 7556 (offset 10 lines).
Hunk #15 succeeded at 7863 (offset 10 lines).

 

PR-200NE(ルータ)用のパッチ対応

次に、asteriskでPR-200NEを使用するためのパッチを適用します。

当初、最新版のAsteriskでパッチが正しく動作せず、”VoIP-Info.jp”の掲示板のお世話になりました。
詳細は、 PR-200NEにレジストできない(400 Bad Request) を参照ください。

Asterisk 1.8系の最新版のパッチをダウンロードします。このパッチは、1.8.9.2でも正しく動作します。

[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# wget http://ftp.voip-info.jp/asterisk/patch/local/1.8/channelschan_sip.rt200ne.110205-01.patch

ダウンロードしたパッチを適用し、PR-200NEを使用できるようにします。

[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# patch -p0 < chan_sip.rt200ne.110205-01.patch
patching file channels/chan_sip.c
Hunk #3 succeeded at 18050 (offset 8 lines).
Hunk #4 succeeded at 19042 (offset -31 lines).
Hunk #5 succeeded at 19093 (offset 8 lines).
Hunk #6 succeeded at 27966 (offset -31 lines).
Hunk #7 succeeded at 28445 (offset 8 lines).
Hunk #8 succeeded at 29665 (offset -31 lines).
patching file channels/sip/include/sip.h

日本語対応パッチとPR-200N用のパッチを当てましたので、再度、configure、make、make installコマンドを実行します。
<注意事項>
Asterisk 1.8.9.0以降では、openssl-devel パッケージがインストールされていないと、sipチャネルドライバが組み込まれません。

[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# ./configure
[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# make
[root@ms02 asterisk-1.8.9.2]# make install

最後に、日本語音声ファイルをインストールします。
Asterisk 1.8用の音声ファイルは、2012年3月現在、用意されていませんので1.6用のものを使用します。

/var/lib/asterisk/soundsディレクトリへ移動します。

[root@ms02 ~]# cd /var/lib/asterisk/sounds

日本語音声ファイルをダウンロードします。

[root@ms02 sounds]# wget ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/sounds/1_6/asterisk-sound-jp_16_pre.tar.gz

ダウンロードした圧縮ファイルを展開します。

[root@ms02 sounds]# tar zxvf asterisk-sound-jp_16_pre.tar.gz

展開に使用した圧縮ファイルを削除しておきます。

[root@ms02 sounds]# rm -f asterisk-sound-jp_16_pre.tar.gz

追加した日本語音声ファイルを使用するために、/etc/asterisk/asterisk.confを修正します。
[options]セクションにlanguageprefix=yesを有効にします。(コメント扱いをやめる)

[root@ms02 sounds]# pico /etc/asterisk/asterisk.conf
languageprefix = yes            	; Use the new sound prefix path syntax.

 

サンプル設定ファイルの作成

Asteriskに標準添付されている設定ファイルは、わかりにくいのでシンプルな設定ファイルを使用するするようにします。
ここでは、オリジナルのAsteriskディレクトリをバックアップしておき、設定ファイル保存先で、サンプルの設定ファイルをダウンロードして展開し、オリジナルファイルを上書きします。

/etcディレクトリへ移動します。

[root@ms02 ~]# cd /etc

Asteriskディレクトリをasterisk.bakというディレクトリ名でバックアップしておきます。

[root@ms02 etc]# cp –r asterisk asterisk.bak

Asteriskディレクトリへ移動し、サンプル設定ファイルをダウンロードし、展開します。

[root@ms02 etc]# cd asterisk
[root@ms02 asterisk]# wget http://ftp.voip-info.jp/asterisk/conf/conf-sample-1.6_01.tar.gz
[root@ms02 asterisk]# tar zxvf conf-sample-1.6_01.tar.gz

サンプルの設定ファイルの展開が出来ましたので、ダウンロードした圧縮ファイルを削除しておきます。

[root@ms02 asterisk]# rm -f conf-sample-1.6_01.tar.gz

rootディレクトリへ戻ります。

[root@ms02 asterisk]# cd

 

Asteriskのパーミッション設定

Asteriskで使用するディレクトリとファイルの所有者・グループをAsteriskへ変更します。

[root@ms02 ~]# chown -R asterisk. /var/lib/asterisk
[root@ms02 ~]# chown -R asterisk. /var/log/asterisk
[root@ms02 ~]# chown -R asterisk. /var/spool/asterisk
[root@ms02 ~]# chown -R asterisk. /var/run/asterisk
[root@ms02 ~]# chown -R asterisk. /etc/asterisk

Asteriskで使用するディレクトリとファイルのパーミッションを変更します。

[root@ms02 ~]# chmod -R u=rwX,g=rX,o= /var/lib/asterisk
[root@ms02 ~]# chmod -R u=rwX,g=rX,o= /var/log/asterisk
[root@ms02 ~]# chmod -R u=rwX,g=rX,o= /var/spool/asterisk
[root@ms02 ~]# chmod -R u=rwX,g=rX,o= /etc/asterisk
[root@ms02 ~]# chmod -R u=rwX,g=rX,o= /var/run/asterisk

Asteriskの設定ファイルを変更します。
最終行の[options]に、runuser = asteriskとrungroup = asteriskの設定を追加します。

[root@ms02 ~]# pico /etc/asterisk/asterisk.conf
[directories]
astetcdir => /etc/asterisk
astmoddir => /usr/lib/asterisk/modules
astvarlibdir => /var/lib/asterisk
astagidir => /var/lib/asterisk/agi-bin
astspooldir => /var/spool/asterisk
astrundir => /var/run/
astlogdir => /var/log/asterisk

[options]
languageprefix=yes
runuser = asterisk
rungroup = asterisk

ここで、一旦、サーバを再起動させて、dahdiとasteriskが正しく起動することを確認しておきます。

[root@ms02 ~]# reboot

 

Asteriskの動作確認

Asteriskの動作を確認します。
udp:5060他が起動していれば、正しく動作しています。

[root@ms02 ~]# netstat -an -udp
Active Internet connections (servers and established)
Proto Recv-Q Send-Q Local 	Address 	Foreign Address	State   	PID/Program name
Udp	0	0 	0.0.0.0:	5060	0.0.0.0:*		2617	/asterisk
udp 	0 	0	0.0.0.0:	4569	0.0.0.0:*		2617	/asterisk

起動が確認できたら、”asterisk -vvvr”と入力して、Asteriskのコンソールが起動できることを確認しておきます。
(vの数がログの多さの指定となります)
下記のような表示がでれば、正しく起動できています。終了時は、”quit”と入力するとコンソールを終了します。

[root@ms02 ~]# asterisk -vvvvvr
sterisk 1.8.9.2, Copyright (C) 1999 - 2011 Digium, Inc. and others.
Created by Mark Spencer
Asterisk comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY; type core show warranty for details.
This is free software, with components licensed under the GNU General Public
License version 2 and other licenses; you are welcome to redistribute it under
certain conditions. Type core show license for details.
=========================================================================
  == Parsing /etc/asterisk/asterisk.conf:   == Found
Running as groupasteris
Connected to Asterisk 1.8.9.2 currently running on localhost (pid = 2617)
Verbosity is at least 4

ms02*CLI> sip show
channel        channels       channelstats   domains        history        inuse
mwi            objects        peer           peers          registry       rt200ne
sched          settings       subscriptions  tcp            users          user

localhost*CLI> sip show rt200ne
RT-200NE at ..
-	192.168.0.1 

localhost*CLI> quit
Executing last minute cleanups

 

PR-200NE(ルータ)の設定

ルータの電話設定 - 内線設定 を選択して、Asteriskをひかり電話の子機(SIPクライアント)として登録します。
下記の設定のユーザIDとパスワードはメモしておきます。Asteriskのsip.conf設定で使用します。

内線番号 : 7
端末属性 : 音声専用端末
MACアドレス : asteriskをインストールしたサーバのMACアドレス
ユーザID : 0007
パスワード : パスワードを設定します

pr 200ne 011 Asteriskでひかり電話を使う

sip.conf ファイルの設定

ひかり電話対応ルータに認証するための設定や、SIPユーザを登録するためのファイルとなります。
子機(ユーザ)の追加、削除、変更はこのファイルを編集することで実現します。

sip.confファイルを変更する前に、初期状態のファイルをバックアップしておき、サンプル設定を修正します。

[root@ms02 ~]# cp /etc/asterisk/sip.conf /etc/asterisk/sip.conf.org
[root@ms02 ~]# pico /etc/asterisk/sip.conf
[general]
maxexpirey=3600
defaultexpirey=3600
context=default
port=5060
bindaddr=0.0.0.0
srvlookup=yes
allowguest=no
disallow=all
allow=ulaw
allow=alaw
allow=gsm
language=ja
localnet=192.168.0.0/255.255.255.0

;iPhoneでの待ち受け対応
tcpenable=yes
transport=udp,tcp

;PR-200NE のプライベートIPアドレスの指定
rt200ne=192.168.0.1

;ひかり電話対応ルータの内線設定
register => 7:ルータへ登録したパスワード:0007@hikari-denwa/200

[201]
type=friend
defaultuser=201
secret=内線201のパスワード
canreinvite=no
host=dynamic
dtmfmode=rfc2833
callgroup=1
pickupgroup=1
;mailbox=201

[202]
type=friend
defaultuser=202
secret=内線202のパスワード
canreinvite=no
host=dynamic
dtmfmode=rfc2833
callgroup=1
pickupgroup=1
;mailbox=202

;[203]
;type=friend
;defaultuser=203
;secret=内線203のパスワード
;canreinvite=no
;host=dynamic
;dtmfmode=rfc2833
;callgroup=1
;pickupgroup=1
;mailbox=203

; PR-200NE ひかり電話の設定
[hikari-denwa]
type=friend
secret=ルータへ登録したパスワード
port=5060
defaultuser=0007
fromuser=7
host=192.168.0.1
fromdomain=192.168.0.1
context=default
insecure=invite,port
dtmfmode=inband
canreinvite=no
disallow=all
allow=ulaw
callgroup=1
picupgroup=1
session-expires=300
session-minse=300

 

PR-200NE(ルータ)へのRegister確認

sip.confファイルを修正し、ひかり電話対応ルータのSIPサーバへAsteriskをSIPクライアントとして接続する準備が整いましたので、ここで、正しく認証されることを確認します。
修正した”sip.conf”ファイルをAsteriskに読み込ませるために、ここで一旦、Asteriskを再起動させます。

[root@ms02 ~]# service asterisk restart
Stopping safe_asterisk:                                    	[  OK  ]
Shutting down asterisk:                                    	[  OK  ]
Starting asterisk:                                         	[  OK  ]

sipサーバに認証されていることを確認します。
->Asterisk管理コンソールを使用して、動作の詳細を確認することができます(vの数がログの多さの指定となります)

[root@ms02 ~]# asterisk -vvvvr
Asterisk 1.8.9.2, Copyright (C) 1999 - 2011 Digium, Inc. and others.
Created by Mark Spencer
Asterisk comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY; type core show warranty for details.
This is free software, with components licensed under the GNU General Public
License version 2 and other licenses; you are welcome to redistribute it under
certain conditions. Type core show license for details.
=========================================================================
  == Parsing /etc/asterisk/asterisk.conf:   == Found
Running as group asterisk
Connected to Asterisk 1.8.9.2 currently running on ms02 (pid = 3083)
Verbosity was 3 and is now 4

localhost*CLI> sip show rt200ne
RT-200NE at ..
- 192.168.0.1

localhost*CLI> sip show registry
Host           	dnsmgr 	Username    Refresh 	State 		Reg.Time
hikari-denwa:5060 N     7           3600 	Registered 	Sat, 11 Feb 2012 16:25:43
1 SIP registrations.

localhost*CLI> sip show peers
Name/username 		Host		Dyn Forcerport ACL Port		Status
201/201  		(Unspecified) 	D          	0        	Unmonitored
202/202  		(Unspecified)  	D          	0        	Unmonitored
hikari-denwa/0007	192.168.0.1  			5060     	Unmonitored
3 sip peers [Monitored: 0 online, 0 offline Unmonitored: 1 online, 2 offline]

 

3CXPhone(ソフトフォン)の設定

3CXPhoneを起動して、アカウントを設定します。
sip.confファイルに設定したID、パスワードとAsteriskをインストールしたサーバのプライベートIPアドレスを設定します。

3CXPhone 023 200x300 Asteriskでひかり電話を使う

 Acount name : 内線番号に対応する適当な名前を付けます。

 Caller ID : 内線番号に対応する適当な識別名を付けます。

 Extension : SIPアカウントの内線番号を記述します。

 ID : SIPアカウントのdefult user を記述します。

 Password : SIPアカウントのパスワードを記述します。

 My location : サーバのプライベートIPアドレスを記述します。

正しくAsteriskに接続できると、”On Hook” と表示します。

3CXPhone 03 Asteriskでひかり電話を使う

iPhoneにSIPアプリ(Acrobits Softphone)をインストール

SIPアプリとして、Acrobits Softphone をiPhoneにインストールします。
この有料アプリを採用する理由は、回線スピードが遅い状況でも、音声が途切れにくい(音質が良い)ところがポイントでした。また、プッシュ通知に対応しており、アプリが起動していない状態でも着信を受けることができます。

Acrobits Softphone アプリをインストールします。

acrobits 01 Asteriskでひかり電話を使う

アプリのインストールが完了したら、アカウントを設定します。

acrobits 031 Asteriskでひかり電話を使う

 

AsteriskサーバにRegisterすると、電話マークが緑表示となります。

acrobits 02 Asteriskでひかり電話を使う

 

 

 

 

 

簡単な通話テスト(エコーテスト)

ソフトフォンとiPhoneのアカウント設定が完了しましたので、エコーテストを実施します。
“333″をダイヤルすると、日本語のメッセージが流れた後、エコーテストで回線状態を確認することができます。

  • 200 内線201~209の一斉呼び出し
  • 201~209 内線
  • 201*1~209*1 ボイスメール録音
  • 298 ボイスメール再生(パスワード認証あり)
  • 299 ボイスメール再生(パスワード認証なし)
  • 300 音声会議
  • 301 音声会議(会議室を動的に生成)
  • 317 時報
  • 333 エコーテスト

 

外線発信の設定

Asteriskでは、外線発信の設定を”extensions.conf”ファイルに記述します。
設定ファイル格納先ディレクトリへ移動し、オリジナルの設定ファイルをバックアップした後、extensions.confを修正します。

[root@ms02 ~]# cd /etc/asterisk/
[root@ms02 asterisk]# cp extensions.conf extensions.conf.org
[root@ms02 asterisk]# pico extensions.conf

extensions.conf 2 Asteriskでひかり電話を使う

 

外線への発着信テスト

iPhoneから、携帯電話に発信してみます。正しく動作していれば、自宅のひかり電話の番号で着信するはずです。
今度は、携帯電話から先ほど着信した番号(自宅のひかり電話の番号)に折り返し、発信してみます。

 == Using SIP RTP CoS mark 5
    -- Executing [携帯電話番号@default:1] Set("SIP/201-00000010", "CALLERID(num)=ひかり電話番号") in new stack
    -- Executing [携帯電話番号@default:2] Set("SIP/201-00000010", "CALLERID(name)=ひかり電話番号") in new stack
    -- Executing [携帯電話番号@default:3] Dial("SIP/201-00000010", "SIP/携帯電話番号@hikari-denwa,120,T") in new stack
  == Using SIP RTP CoS mark 5
    -- Called SIP/携帯電話番号@hikari-denwa
    -- SIP/hikari-denwa-00000011 is making progress passing it to SIP/201-00000010
    -- SIP/hikari-denwa-00000011 is ringing
    -- SIP/hikari-denwa-00000011 is making progress passing it to SIP/201-00000010
  == Spawn extension (default, 携帯電話番号, 3) exited non-zero on 'SIP/201-00000010'
 == Using SIP RTP CoS mark 5
    -- Executing [200@default:1] Dial("SIP/hikari-denwa-0000000d", "SIP/201&SIP/202&SIP/203&SIP/204&IAX2/201&IAX2/202&IAX2/203&IAX2/204") in new stack

 

以上で、「Asteriskでひかり電話を使う(IP-PBXの導入)」を終了します。

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